最近耳にするモンテッソリー教育とは
魅力ある教育方法「モンテッソーリ教育」とは
医師・教育家として知られマリア・モンテッソーリ博士が考えた教育方法がモンテッソーリ教育です。
この教育法は学びを大人が与えるのではなく、子どもが本来持っている自分を育てる力を教育の根本としています。
生まれてからしばらくすると赤ちゃんは自ら自然と寝返りし、ハイハイ、立つ、歩き、周囲の環境をどん欲に吸収していくのです。
もちろん保護者が食事やその環境を作ることが求められますが、子どもは生まれてからずっと、自ら成長・発達します。
この自発的な子どもの能力を見守り、子どもが自ら発達していけるように教具などを用意し、サポートしていくのがモンテッソーリ教育といえるでしょう。
子どもの能力を発揮させる環境づくりが大きなポイント
この教育では自発的に成長していく子どもの能力を基本としていますが、お子さんが成長していく環境にポイントを置いています。
自ら成長していけるように、保護者が子供の興味を引く正しい教具を用意し、やってみたい、やりたいと思う気持ちを引き出すことが重要です。
用意された教具をどんなふうに利用するかは子ども自身が決めることで、保護者、大人は環境を用意するサポート役二なります。
自分が選んだ行動を繰り返しながら吸収し、様々な能力を身につけていく教育です。
どんな内容の教育となるのか
海外では教育方法に自由な面が多い国もありますが、日本は教育が自由化されていないため、モンテッソーリ教育を小学校以降の年代で取り入れるのは難しい状態です。
日本国内でモンテッソーリ教育は曜日教育として行われています。
0歳から3歳が前期、3歳から6歳までが後期です。
その中で子どもが自由に自らの力で成長、発達していけるような教育環境が準備されています。
0歳から3歳までの教育
吸収する精神の時期と呼ばれている0歳から3歳は、無意識に周囲の環境の中から色々なことを吸収します。
その能力は非常に高く貪欲で、この時期以降、何年かけてもなしえないような吸収力を見せてくれます。
モンテッソーリ教育の根本となる自己教育力を発揮させる教育環境は7つです。
粗大運動の活動・微細運動の活動・日常生活の練習・言語教育・感覚教育・音楽・美術、以上7つの活動や練習、教育の中で子供は生き生きと物事を吸収し発達します。
3歳から6歳の教育
0歳から3歳の精神の時期とは違い、3歳から6歳は意識の芽生えの時期ととらえ、0歳から3歳の無意識に吸収してきた様々な力を意識的に整理し、秩序としていく時期です。
この時期の教育は5つとなります。
日常生活の練習・感覚教育・言語教育・算数教育・文化教育です。
日常生活の練習では「子供はできないのではない。やり方を知らないだけ」とし、はさみでものを切ったり、包丁を使ったり、洋服のボタンをかけるなど、やりたいと思うことに対し、できる環境を用意し実践します。
算数教具はただ数を教えるのではなく、教具を手で扱いながら体で覚える方法です。
手に教具の感覚を得ながら数を認識していくので、無理やり数字を覚えさせるのとは全く違う吸収があります。
このようにモンテッソーリ教育は、実生活に深く関わり、子どものやりたい力、できる力を伸ばし環境と大人の愛情の中で行われる教育です。
子どもが持っている吸収する力と行動する実践力を伸ばす方法こそ、モンテッソーリ教育の魅力といえます。