作業療法士
作業療法士はどんな仕事
病気や事故によるケガで、体に障害を抱えると日常生活に支障をきたします。
そのような人に対してリハビリを実施して、少しでも自立した生活を送れるようにサポートするスタッフの中の一つに、作業療法士があります。
作業療法士は医者の指示のもと、リハビリを担当し、身体機能の改善や維持を行います。
理学療法士もリハビリの担当をするので、混同されがちです。
理学療法士は、立つとか座るといった体の基本的な機能の回復のためのリハビリを担当します。
一方作業療法士の場合、手芸や工芸といったものを通じて、日常生活で必要な細かな動作ができるようなリハビリを行います。
作業療法士になるには?
作業療法士は国家資格になるので、まずは国家試験を受けて合格しないといけません。
国家試験を受けるためには、一定の受験資格を満たさないといけないので注意してください。
作業療法士養成課程のある大学や短大、専門学校があります。
こちらで作業療法士に必要なカリキュラムを修了すると受験資格が与えられます。
大学は4年、短大や専門学校は3年なので早く資格の欲しい人は短大や専門学校に行くべきです。
作業療法士の国家試験の合格発表は4月に行われます。
つまり就職決定した後に資格取得できるかが決まるわけです。
もし試験に不合格になると、せっかく就職先が決まったのに退職や採用取り消しになってしまう恐れもあります。
ですから試験に落ちないように、万全の態勢を整えて試験を受けるように心がけてください。
作業療法士の将来性
作業療法士の活躍できる職場ですが、まずは病院やリハビリ施設といった医療施設があります。
その他にも老人保健施設や児童養護施設で仕事をしている作業療法士の姿もたびたび見かけます。
特に老人保健施設のような高齢者施設での作業療法士への需要は高まってきています。
高齢化社会がどんどん進んでいる現状、高齢者のリハビリのニーズが日増しに高まっています。
向こう数十年は高齢化社会が進行するとみられているので、作業療法士の需要は上がることはあっても落ちることはまずないだろうとみられています。
最近では、音楽療法士や住環境福祉コーディネーターのような資格も出てきています。
作業療法士は上で紹介した資格も含めて、トータルで高齢者などの自立した日常生活をサポートできるスタッフです。
このため、資格をもっていると特に福祉やリハビリの世界で就職するには有利な条件となります。
現在行われている主な作業療法をマスターするのは、作業療法士として当然の責務です。
しかし一方で、作業療法はまだ発展途上の側面も持っています。
自分で新たな作業療法を確立して、全く異なる領域を開拓できるようなバイタリティを持っている人に適した職種といえます。