福祉用具専門相談員
福祉用具専門相談員は、福祉用具のエキスパート
福祉用具専門相談員は、介護用品をはじめとした福祉用品の使い方や、どんな商品を使えば良いのかをアドバイスする、福祉用具の取り扱いのエキスパートです。
利用方法を教えることはもちろんですが、高齢者により快適な暮らしを送ってもらうために必要な用具を紹介し、お客様のニーズに合わせたチョイスをしていく仕事となります。
福祉用具は実に幅広く、介護用ベッドや手すり、車いすなど、非常に多くの用品が販売されています。
利用者本人は、どのようなものがあるのか自体を知らないことも多いため、親切丁寧に、わかりやすく一から説明を行っていき、暮らしをサポートしていくお手伝いをするのです。
また、ご家族が介護生活をより快適にし、高齢者本人も快適に過ごすことが出来るように、ライフスタイルを伺って、アドバイスを行うことも欠かせません。
資格取得は養成講座を受講すればOK
福祉用具専門相談員になるためには、福祉用具専門相談員指定講習カリキュラムを受講し、講習の最後に修了評価に合格すれば、資格取得が可能です。
資格がないと働き始めることが出来ませんので、まずはこの資格の取得を目指しましょう。
カリキュラムは全50時間で、日数にすると一週間前後になります。
特に受験資格はなく、誰でも受講をすることが可能ですが、福祉関係の資格を別途持っていると、用具に関しての知識をより深めることが出来るでしょう。
実践の場で、よりお客様のニーズに応えるためには、資格取得とまではいかなくとも、基本的な知識は必ず勉強をしておくことをおすすめします。
また、福祉用具は日々進化していますので、常に新しい情報を学ぶ必要があります。
道具の説明をいかにきちんとすることが出来るか、お客様にぴったりな用具はどんなものか、知識のデータベースから引っ張ってくるためにも、勉強をし続けましょう。
勤務先は福祉用具専門店にとどまらない
福祉用具専門相談員の資格を取得したら、福祉用具専門店に就職をしなければいけないということは決してありません。
レンタル事業所などでは、二人以上の資格取得者が必要なため、需要が非常に多いのですが、その他にも勤務先は多くあるでしょう。
例えば、フリーで相談員として様々な介護施設、福祉施設を巡り、アドバイスを行う方もいます。
介護状況や施設の状況を見て、必要となりそうなアイテム、より便利になりそうなアイテムをご紹介し、メーカーから購入してお届けをするのです。
依頼をされてアドバイスを行う場合もあれば、営業をして訪問販売形式で行っている方もいるでしょう。
また、介護士など、他の福祉関係の資格を取得しながら、仕事知識の一環として、資格取得をされるという方もいるようです。