児童養護施設での仕事
児童養護施設の役割は、2歳から18歳、場合によって20歳までの親がいない児童や虐待されて保護された児童、また環境上養護を必要とする児童等を預かり養育をすることとなっています。
体の健康上だけではなく精神的な部分もしっかりとケアを行いながら親の代わりに子供を養育し成長させていく場所になります。
精神的なケアが必要になる
児童養護施設に預けられる子どもというのは上記のように何らかの理由がある子供です。
単純に親が病気がちで一時的に預けられたのであれば精神的にはさほど心配する必要がありませんが、虐待や親からの域などによって預けられる子どもは精神的なケアが最も重要な部分になってきます。
このような子どもに対し、施設で働く保育士がどのように接するかによって子供の成長には非常に大きな影響を与えることが知られています。
もちろん生活をしっかりとサポートしながら子供の自立支援を行っていきますが、子供が小さなうちには排泄や入浴などもケアをしながら成長を見守ることになります。
その他ハウスキーピングを行い、さらには子供たちと一緒に買い物に行きながら必要なものを購入し、金銭感覚をしっかりと教えるのも業務の一つになります。
施設保育士に求められるのはどんなスキル?
精神的なケアをすることを考えると心理学などを学んだスタッフが必要だと言われることもあります。
基本的には保健師や保育士の資格が必要となっており、このほかには社会福祉士や児童指導員任用資格、さらに保健児童ソーシャルワーカー、幼児安全法支援員などが必要です。
ただ資格を持っているというだけではなく、それぞれの子供の性格などに合わせながら成長をサポートしていくことになるため子供としっかり向き合うことが必要です。
24時間365日体制で仕事をすることになるため生活の大部分を仕事に当てることのできる人が好ましいでしょう。
泊まり込みで仕事をすることも珍しくありません。
夜勤はもちろんのこと、土日や祝日でも仕事がありますのでこういった部分をしっかり把握した上で働く必要があります。
児童が退所した後の事もサポートする
児童養護施設で育った子供たちが一定の年齢に達すると退所することになっています。
18歳で退所する児童だけではなく、もっと小さなうちに退所する児童であってもその後の生活がしっかりと安定するように支援を行っていくのも保育士の仕事です。
年齢によって対処法は就職をするケースから親元に引き取られ生活をする中で定期的な訪問などをしながら見守っていく必要も出てくるでしょう。
また、里親に引き取られた子供であっても、里親との間に逆た問題などが発生すれば子供を連れ戻し守ることもできます。