盲導犬訓練士
盲導犬訓練士の仕事内容
目の不自由な方の中には、盲導犬を使って日常生活を送っている人も多いです。
盲導犬が飼い主の目になって、誘導していくわけです。
つまり盲導犬を育てるためには、犬に専門的に高度な訓練を施していかないと一人前にはなりません。
この犬を盲導犬に育て上げるのが、盲導犬訓練士の役割です。
盲導犬の訓練をして、目の不自由な方の生活を少しでも豊かにするという重要な社会的責任を背負った仕事だと思ってください。
また盲導犬訓練士を見てみると、盲導犬歩行指導員の資格も取得している人が多いです。
盲導犬歩道指導員とは、目の不自由な方が歩行できるように盲導犬を連れてどう歩行すればいいのか、専門的な観点から指導をする仕事です。
両方の資格を取得すれば、より広範囲にわたって、目の不自由な人のサポートができるわけです。
目の不自由な人が盲導犬と出会い、新しい生活を始める節目に立ち会う仕事で、アフターケアもしっかりと行わないといけません。
目の不自由な方の人生に対する責任を背負うという意味合いもあるので、ただ単に犬が好きというだけでは務まらない仕事かもしれません。
盲導犬訓練士になるには
盲導犬を養成する団体が日本全国に9つあります。
この盲導犬育成団体に入ることで、盲導犬訓練士としてのキャリアをスタートさせるのが一般的です。
ちなみに盲導犬育成団体の採用傾向を見てみると、定期的な採用は行っていないようです。
欠員ができたときに募集を行うケースが多いので、とにかく団体で採用情報が出ないかどうか確認を随時行うことです。
ちなみに欠員が出ていなくても団体に頻繁に問い合わせると、欠員が出たときに優先的に情報を教えてくれる所もあるようです。
就職はあくまでも盲導犬訓練士になるための第一歩と思ってください。
盲導犬訓練士になるためには、研修生として3年間の実務経験を積む必要があります。
そして一定の知識や訓練スキルをマスターすれば、盲導犬訓練士になれるわけです。
盲導犬歩行指導員は盲導犬訓練士を取得して、さらに2年間の実務経験を積む必要があります。
そして訓練技術や専門知識、実績などが一定の基準に達したところで盲導犬歩行指導員の資格を取得できます。
一見すると実務経験を積めばいいので簡単そうなイメージを持つ人もいるでしょうが、結構脱落者も多いようなので心して就職しないといけません。
盲導犬訓練士の需要
盲導犬の需要過多の状態が続いているといいます。
日本全国で7800人の目の不自由な方が盲導犬を求めているのに対し、少し古い平成15年のデータですが927頭の盲導犬の供給にとどまっています。
盲導犬の訓練をしても、一人前の盲導犬になるのは3~4割程度といいます。
高まるニーズに対応するためには、より多くの犬に訓練をする必要があるわけです。
その訓練を担当する盲導犬訓練士のニーズもおのずと高まります。