福祉ロボット検定ってどんな資格?
超高齢化に向けて注目されるロボット産業
少子高齢化が進み、超高齢化社会となり少子化もさらに進んでいる状態の日本、その中でこの先多くなっていく要介護者にどう対応していくか、対策が急がれています。
超高齢者社会への打開策として注目されているのがロボット産業です。
すでに福祉系サービスロボットの市場は急速な伸びを見せており、介護の現場で人材不足を補う担い手として期待されています。
現段階においてすでに福祉業界では深刻な人手不足になっていますが、人が人を支援するというところからそこにロボットを組合わせることで、サービスのレベル向上が期待できるのです。
福祉ロボット検定とは何か
福祉ロボット検定というのは、人とロボットがこの先共存していく社会を実現させるために、福祉や介護の分野でロボットと人との組み合わせで何ができるのかを考え、安全にロボットを活用できる人材を作るための検定です。
福祉や介護の世界で福祉系ロボットを正確、安全に活用できるように、この検定が作られました。
この検定は一般財団法人日本福祉力検定協会の実施によるもので、検定を受けるための条件はありません。
試験問題については協会発刊の公式テキストと公式問題集から出題されます。
協会に検定申込みの際、一緒に購入する事ができるのでこれによって学習を進めるといいでしょう。
福祉ロボット検定を持つメリットは?
この先の福祉、介護の世界では人のサポートというよりも、人を介護支援する際にロボットと人が組になって行うサービスになっていくといわれています。
介護される側は介護してもらうことに遠慮を感じることが多いのですが、そこにロボットが加わることで精神的なストレスが少なくなるでしょう。
介護する側は肉体的に辛い作業や、負担が多い作業をロボットと共に行う事で、身体的な負担が少なくなります。
質の高い介護ができる福祉ロボットに関して検定によって知識を持っていれば、介護、福祉業界でロボットを組み込むことの意義を伝えることでき、新たな介護の方法なども一緒に考えていくことができます。
これから福祉ロボットを取り入れようと思っている介護施設などがあれば、福祉ロボットについて知識を持っている福祉ロボット検定を持つ人材は魅力的です。
介護や福祉の世界でこれから活躍したいと思っている人にとって、この認定は様々な面で活用できる認定となります。
また在宅介護を行っている方も、在宅介護の中に福祉ロボットを活用する事で介護負担を軽減できるのではないかと考えることもできるでしょう。
介護の専門家も、今在宅介護をされている方にとっても、この認定はよりよい介護をしていくための知識になるはずです。