認定病児保育スペシャリストってどんな資格?
体調の悪いお子さんをお世話できる認定病児保育スペシャリスト
保育をしている中でも、具合が悪くなるお子さんがいますが、こんな時、体調が悪いお子さんのお世話を専門的にできる証明資格となるのが認定病児保育スペシャリストです。
この資格は一般財団法人 日本病児保育境界が認定するもので、日本初、病児保育資格となっています。
感染症への対応、お子さんの病気についての看病基礎知識、体調に無理がないように遊ぶ方法など、病児保育に必要な知識を身に着けることができる資格です。
このような資格がどうして必要となるのか、それは共働き夫婦が多くなり、病児保育のニーズが高まっているからといわれています。
もちろんこの資格がなければ具合が悪いお子さんを見ることができないということはありません。
保育士が面倒を見ることもできますが、子どもの体調の変化に応じて的確な対処ができる知識を持っている方が安心です。
保育士にとって、この資格は病児を預かる時に強い味方となる資格といえます。
認定病児保育スペシャリストをどう活かす?
最近は病児保育施設も多くなっていますし、ベビーシッターや保育士の仕事にも活かすことができます。
病児保育施設というのは、体調が悪いお子さんがいるご家庭に訪問し看病したり、病気のお子さんを預かる施設です。
共働き夫婦が多くなり風邪をひいて熱があるお子さんでも預かってくれるところはないか?と病児保育を求める声が多いことからこうした施設が多くなりました。
一般的な保育園の場合には預かっているお子さんが熱を出すと保護者のお迎えを求めます。
しかし病児保育施設では家に来て看病したり、お子さんを施設で看病してくれるので安心です。
ベビーシッターの派遣を行う施設でも一般的な保育園でも、この資格があることで就職に有利になります。
お子さんの体調が悪くなっても適切に対応できる知識を持っているのは、一般的保育園などでも心強いのです。
認定病児保育スペシャリストの資格取得方法
この資格を取得するためには「Web講座全13回を受講する」「1次試験を受け合格する」「病児保育施設において24時間の実習を行う」「認定試験に合格する」という4つのプロセスをクリアすることが必要です。
受験資格は高校を卒業している18歳以上の方、保育士の資格を持っていないとダメなどの条件はありません。
Web講座、1次試験はスマホ、タブレットで受講・受験できるので便利です。
1講義15分くらいの動画によるものなので、自分時間で進めていけます。
その後、講義を13回受講したら自分のタイミングで一次試験を受けることが可能です。
60分100問の試験で正答率が75%を超えることが必要で、テスト後、画面上に判定が出てくるので面倒なこともありません。
それから24時間の病児保育実習が必要ですが、実習先を自分で3つまで探しそのうちの一つで実習を受けることになります。
自分で探すことができない方は、過去実習受けいれの在った施設を紹介してもらうことも可能です。
実習を受ける時、日本病児保育協会のホームページから「実習希望日2ヶ月前に申し込み」する必要があります。
実習完了後、最終認定試験を受けることになりますが、出題形式は口頭試問とロールプレイです。
講座、公式テキストから2問から3問出題され回答することになります。
試験は原則東京で、ただし要望によって他都市で行うこともあるようです。