児童自立支援施設での仕事
児童自立支援施設は主に小学生から18歳前後までの児童をしっかりと自立させていく目的を持つ施設となっています。
こちらで働く保育士は非常に多くの経験と知識を持つ必要があります。
主にどんなことをする場所?
入所する児童の年齢は原則として18歳までとなっていますが、状況に応じて20歳まで延長することができます。
児童自立支援施設では様々な家庭環境などによって犯罪を犯したり、家出を繰り返してしまう、薬物の乱用などといった不良行為を行う児童または行うおそれのある児童を引き取ります。
この他にも引きこもりや不登校さらには親からの虐待を受けた子供を引き取るというケースもあります。
このような子どもたちに対し、健全な教育を行い、将来的にしっかりと社会の中で生きていかれるように導いていくのが保育士の仕事になります。
ただし、養護施設などとは違いこちらの場合には、それぞれの児童が抱えている心の問題なども大きいため保育士の経験そして保育士に求められる知識そのものも非常に大きなもの、そして高度のものになります。
精神的なケアと背面にある環境へのケアが大切
こちらの施設で働いていくのであれば、まず引き取られた児童に対し、しっかりとした精神的なケアをしていかなくてはなりません。
多くの場合で間違った認識を持ち、さまざまな犯罪に手を染めたり不良行為をくり返すので、こういった部分をしっかりとただしていかなくてはなりません。
善悪の判断をつけるのはもちろんですが、保育士が児童と接していく中で感謝の気持ちや思いやりなどを教えていくといった重要な責任があります。
多くの場合で1年前後で退所となるので、代わるがわる児童が入れ替わり立ち替わり接することになります。
生活面全般における指導をはじめとして各種指導や必要に応じて各種作業指導などを行っていくといった内容になっており、学校から帰った後に宿題をさせることや、不登校この場合には、できるだけ自ら学校に行けるように指導していく部分も求められます。
人との関わりを楽しいと思ってもらえるように努力する
児童自立支援施設に入所する子どもたちは前述のようにさまざまな問題を抱えているケースがほとんどです。
そのため保育士だけではなく、カウンセラーやヘルパーなどと連携しながら一人一人の児童に対してしっかりと接していくことになります。
日常的に長時間を一緒に過ごすことになるため子供たちが心に秘めている想いをしっかりと感じ取ってあげる事も大切になるでしょう。
施設内の草むしりをしたり、遊具で遊んだりという事も必要になります。
一般的な保育園や学校などとは全く違う役割を持ちますので、充分仕事内容を把握してから就職先として決める必要が出てきます。